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2018年05月30日


県民の「願い」と沖縄の現実

『NTT労組新聞』 2018年5月26日(第717号)掲載

  「1972年5月15日、沖縄の祖国復帰は実現した。しかし、県民の平和への願いはかなえられず、日米国家権力の恣意のまま軍事強化に逆用された。しかるが故にこの碑は、喜びを表明するためにあるのでもなく、ましてや勝利を記念するためにあるのでもない。闘いを振り返り、大衆が信じ合い、自らの力を確かめ合い、決意を新たにし合うためにこそあり、人類が永遠に生存し、生きとし生けるものが自然の摂理の下に生きながらえ得るために警鐘を鳴らさんとしてある」。

 これは、沖縄の祖国復帰の際に、沖縄本島最北端の辺戸岬に設置された「祖国復帰闘争碑」の一文である。辺戸岬で祖国復帰を願い集会を開き、夜には「かがり火」をたき、日本復帰を願う与論島の人々とも呼応したと聞く。

 25日から沖縄で、「西本部平和学習会」を実施する。沖縄の現実に触れるとともに、客観的に「何が必要で、何が不要なのか」を自ら学習してほしい。

 祖国復帰を果たした沖縄は、今でも、全国の米軍基地の七割が配置され、日米地位協定の壁も厚い。日本政府は、辺野古基地への強行工事を進め、沖縄県民の「願い」と正反対の政策を進める。この現実を日本全体で捉え、考える機会にしてほしい。

(委員長 山縣 芳彦)


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